「ホールに音が刻まれるとき-第一生命ホールの履歴書」
渡辺 和著
四六判・定価2500円(本体2381円+税)送料310円
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ホールってなんだろう-----。あるひとつの空間は、いかにしてホールの歩みを始めるのだろう。
東京・日比谷のお堀端。室内楽をはじめ邦楽、演劇、落語、映画ファンがこよなく愛した「第一生命ホール」。晴海に地を移し再興なるこのホール、元来は一企業の集会室、占領下ではGHQが集会・礼拝・映画鑑賞会に使用、返還後は若手演奏家を積極的に支援---メセナという言葉すらなかった時代にです---、驚異的なホール稼働率など、ドラマチックな物語を秘めています。
しかし、なぜ社内の一室が民間ホールとしての運命をたどり、歴史を刻んでいったのでしょうか---。
GHQ時代の映画鑑賞会リストなどの初公開資料を交え、綿密な取材を敢行。ホールとはなにか、文化を支えるとはどういうことか、芸術や音楽を味わう生き方ってなんだろう。深く真相に迫っていきます。
著者は音楽ジャーナリスト渡辺和氏、邦楽はジャーナリスト上田正彦、映画は人気の映画評論家国弘よう子両氏が担当しています。
目次
序の前に 意図的に空っぽな場所の履歴
第1部 第一生命ホールの履歴
序章 オフィス街の多目的空間
都市の商工会寄合所から/大正モダン都市音楽堂事情/「ホール」という言葉について/震災復興期の本社ビル建設ラッシュ
第一章 第一生命新館6階集會室
ビルディングは信用の象徴/L字の敷地の上に/六階大集會室/皇紀二千六百年の相互サラリーマン/女学校の講堂/大東亜戦争へ/最初の接収と敗戦
第二章 ダイイチ・シアター(Dai-Ichi Theater)
接収〜マッカーサーの城ダイイチビル/最初の三ヶ月〜ダイイチ・オーディトリアムは大忙し/焼け跡の厳しい冬〜神々とデモクラシーはダイイチビル六階に集う/日本管理者の娯楽場/一九四六年秋以降〜封切館ダイイチ劇場
第三章 「第一生命ホール」誕生
GHQの解散/ダイイチビル返還/四代目社長矢野一郎という人/ミュージックホール開館
第四章 お堀端の多目的貸ホール
株式会社第一生命ホールへ/黄金時代を支えたものたち/老兵は死なず
終章 COからNPOへ
バブル崩壊に揺れる民間小ホール/晴れた海に向かって〜特定非営利活動法人トリトン・アーツ・ネットワーク
第2部 第一生命ホールの記録
概論 民間ホールにおける自主公演と貸公演
西洋芸術音楽
演劇・舞踊
邦楽
落語
映画
講演・その他